ユニバーサルなお金
ユニバーサルデザイン(Universal Design、UDと略記することもある)とは、文化・言語の違い、老若男女といった差異、障害・能力の如何を問わずに利用することができる施設・製品・情報の設計(デザイン)をいう。
ユニバーサルデザインは「みんなをつなぐデザイン」でもある。
私のおじさんは、家でいくつもの大きな入れ物に硬貨をたくさん貯めている。別に24時間テレビに募金しようとかそういうことではない。私もいままで不思議に思っていたが、あえて尋ねていなかった。しかし最近その理由がわかった。おじさんと一緒に暮らしている、私のおばあちゃんが教えてくれた。
おじさんは障害をもっていて手足が不自由だ。買い物の際、硬貨はうまくつかむことができないのでお札でしか買い物できないのだそうだ。お札で買い物をするともちろん硬貨でおつりが返ってくる。しかし硬貨は自分で使うことができないので家に持ち帰るしかない。そして何かを買うたびにお札で払って、必ず硬貨でおつりが返ってくる。そのおつりを持ち帰る。それがどんどん繰り返されあんなにたくさん貯まったのだ。
この話を聞いてお金って平等じゃないんだなと感じた。手が不自由な人でも自由に買い物できるように100円札や10円札、もしくはそれに代わるようなものがあってもいいのではないだろうか。もしくは誰でも今よりもっと簡単に使えるような電子マネーが発明されてほしい。
もちろん手足が悪いだけが障害ではない。いろいろな障害を持った人にに対応できるお金は存在するべきだと思う。そうじゃないとお金を自由に使えない人にとってあまりにも不平等すぎる社会ではないだろうか。
- ユニバーサルデザインの7原則
- どんな人でも公平に使えること
- 使う上で自由度が高いこと
- 使い方が簡単で、すぐに分かること
- 必要な情報がすぐに分かること
- うっかりミスが危険につながらないこと
- 身体への負担(弱い力でも使えること)
- 接近や利用するための十分な大きさと空間を確保すること