AERA 2007年7月30日号 中国トンデモ食品大全

AERA 2007年7月30日号に掲載されている、「中国トンデモ大全」という記事が面白かったです。報道でも大きくとりあげられた「段ボール肉まん」は氷山の一角であることがわかり、こんなに偽装食品があったのかと驚いきました。

いくつか紹介したいと思います。

「赤いスイカがあればインク注射を疑え」
味は酸っぱいのに果実は真っ赤。農家が高く買ってもらおうと、インクを注射して実を赤く見せているらしい。なかには、膨張剤を注射してスイカの重量を重く見せている場合もあるらしい。
ちなみに中国は世界のスイカ生産量の7割を占め、1位だそうです。

これからスイカの季節なのに、これじゃあ安心して食べられませんね。

  • ビール

沈殿物除去のためにホルムアルデヒドを使用した中国産ビールが韓国で見つかる。ハウスシック症候群で有名なホルムアルデヒド、水溶液にするとホルマリンと呼ばれる。発がん性も疑われ、日本、また中国でも食品添加物使用は禁止。中国では、高性能の濾過施設がない工場が多く、安価なホルムアルデヒドで代用しているそうだ。

青島(チンタオ)ビールは05年、日本のマスメディアの取材に対し、「大手各社は2、3年前からホルムアルデヒドを使っていない」と答えたそうだ。

いや、ちょっと待て。なんか普通に答えてるけど、2、3年前まで使ってたのかよ!

  • 味付けメンマ

発がん性が指摘され、日本では30年以上も前に使用禁止になった人口甘味料チクロを検出。中国では砂糖が高級品なので値段の安いチクロを使っているそうだ。チクロは中国では合法で、菓子や紹興酒で重宝がられている。ほかにらっきょう、漬物、干し梅菓子などからも検出。

砂糖は高級品とのこと。いま中国は景気が良いのかと思っていましたが、思っているよりそうでもないんですかねぇ。オリンピックが控えていますが大丈夫なんでしょうか。

合成殺虫剤DDTを含有。日本では70年代に使用が禁止されているが、中国ではいまも茶葉などに使われているらしい。


誌面にはこれ以外にもたくさんの疑惑の食品が掲載されています。また、厚労省食品衛生法違反で取り締まった数をランキングにした、「中国食品違反ワースト10」というのも掲載されています。1位はうなぎで大腸菌群、抗菌剤ロイコマラカイトグリーンが検出されたそうです。うなぎを水槽で飼育している写真もありますが、正直引きました。


当の中国の方々も黙っているわけではなく、悪徳業者を取り締まるテレビ番組が関心をよんだり、中国政府も厳しく取り締まっているそうです。しかし、あまりに国が大きすぎて規制しきれていないそうです。

でも国が大きすぎて規制しきれないって、他の大きな国できちんとしている国もあるんじゃないんですか?中国に地方自治体というものはないのでしょうか。それとも機能していないのでしょうか。


最後に、なんだかんだ言ってますが、この格差社会、私のような庶民は中国産のものを全く食べないというのも難しいです。誌面では「中国食品毒抜き調理法」というのも載っていて役に立ちそうです。中国産だろうが、国産だろうがきちんとした調理法をおぼえて、気をつけていきたいです。