正しいってなんだ

踊る大捜査線 THE MOVIE』いままで何度か見たけど、初めのうちは「あー、これ何回もみたなぁ」って思うけど、でも何度見てもゾッとする場面がある。
主人公の青島が団地に住む被疑者を追い詰めたとき、被疑者の親バカな母親が「ウチの子にかぎって犯罪はしてない」と言い、青島を料理包丁で刺すシーンだ。

きっとあの母親は、それが正しいことなんだと思ってやったことなのだろう。自分の子が罪を犯すはずが無い。なにもやるはず無いのに、でもなんか警察は無理やり捕まえようとしている。この子をどうにかして助けてあげなきゃ。そうだ警察から逃がしてやろう。そうするためには‥‥、そっかコイツ殺しちゃえばいいんだ、って。

しかし、もちろんこんなことは決して正しいことではない。罪は罪って認めなきゃいけないし、簡単に人を刺してもいけない。

人は社会のなかで生きている。一人だけで生きるとか、自分らの仲間だけで生きるなんてことは出来ないはず。自分のなかで正しいと思うことでも、それはなおかつ社会的に正しくなければいけない。社会的には正しくない自分のなかだけの正しさを押し通して生きたいなら、無人島にでも暮らすしかない。

私の予想ではあの家ではコミュニケーションが不足していたのだろう。家にいても親と子は顔を合わせないって言ってたし、あと団地に住んでて、お隣さんの顔なんかも知らないのだろう。やはり家族や地域とつながって暮らさないと、どこか社会と感覚がずれてしまうのではないだろうか。

また、親が正しいことって何だって知らないと、子どもにも正しいってこういうことだって伝えられないから、やはり正しくないことをする子どもになってしまう。なんだかんだいってほとんどの人は親からの影響が一番強いと思うから。

正しいって何だっていつもアンテナ張って考えて、その正しいと思ったことを実践する。周りからそれは間違ってるって言われたら素直に直す。それで本当に正しいってことを子どもたちに伝えていかなくちゃってあのシーンを見て思った。

自分は子どもはいないけど、大人として小さい子なんかと話をしたら、正しいことは正しい、間違ってることは間違ってるって、きちんと教えられるようになりたい。

踊る大捜査線 THE MOVIE [DVD]

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